TOP > ヴィンテージヒストリー > ハリスツイードの歴史
本来、ハリスツイードはスコットランド北部のハリス島の人が着ていた上着の生地で、寒く風の強い土地柄雨や風を通さない暖かくて丈夫な生地であった。羊の毛をつむぎ、機織で織る。もちろん厳しい自然条件から身を守るものなので強く打ち込まれた分厚い生地は硬く重いものだった。 しかし、この生地はアウトドアに適した素材でカントリージャケットとしてイギリス全土で人気を博すに到った。厚く重い生地は肩の凝るイメージがあるがイギリスのジャケットのウェストのシェイプは腰に重さを分散させて肩に負担をかけないつくりで思った程重くなく見た目もスマートで上品に見える。しかし、現在のハリスツイードは残念ながらこの本来の機能を持ち合わせていない。薄く軽い生地はニットのようになってしまいハリスツイード本来の機能は失われてしまった。
1970年代以前のハリスツイードは生地も厚くしっかりとしており何十年経っても全く古さを感じさせないそのクオリティはビンテージとして恥じないものである。弊店にある本物のハリスツイードはビンテージとして第2の人生を待っています。
2011-01-01