TOP > コートスーツニュース > 1972年製アクアスキュータム サッと羽織れるスプリングコート
寒さが一層身に沁みる昨今からすると若干気が早いのですが、アクアスの非常に魅力的なスプリングコートが入って来ました。
ちょうどアクアスのデザインパターンやディテールが、やや無骨だったものから洗練された印象に変化し始めた頃のもので、袖こそ70年代~80年代の典型的ディテールだったラグラン3枚袖ですが、着丈のバランスや全体の雰囲気には、なんとなく60年代テイストが残っている感じもします。もちろんアクアスお得意のAラインシルエットは健在です。
紺色の生地はポリ67:綿33のポプリン地。雨に強く丈夫さがウリだった当時のこの生地らしく、特筆すべきシミや穴も全くなく、今すぐにでも元気に働いてくれること確実です。袖裏には表地と同じ生地が、そして背裏にはメッシュ生地が用いられているので、そこまで寒くはない春先や秋口の雨をしっかりシャットダウンすると共に、内側は必要十分にドライな状態を保ってくれるはず。そしてスプリングコートならではの「軽さ」も何ともありがたい!
本当に何気ないですがとても丁寧に作り込まれたこういうコートを見ていると、有名ブランドとしてではなくあくまでコート屋としてのプライドを持った商品を、当時のアクアスはちゃんと用意してくれていたんだなと改めて感心します。闇雲にブランドネームだけをキーに追いかけ回す方ではなく、造りの良さや用途への適合性など商品の本質を的確にご理解いただける方に、是非とも嫁がせてあげたい逸品です。
価格:¥78,000+税
サイズ:UK38相当です。以下ご参照願います。
肩幅(ラグラン袖なので測れません)、胸幅59、着丈102、裄丈85、内袖丈(脇下~袖裾)42
2018-01-12