TOP > コートニュース > ヘビーウェイトウールコート特集その③ 1960年代製・ブリティッシュウォームロングバージョン
こちらも本当に久々です。イギリスのコートがお好みの方には絶対に懐かしくなること確実の「ブリティッシュウォーム」が入って来ました。
ブリティッシュウォームとは、20世紀初頭からイギリス陸軍の将校に供給され始めたダブル6ボタンのウールコートです。簡単に言うとトレンチコートの耐寒強化バージョン。第一次大戦後に肩章が付いたまま民間に広まった点でもそれと似た普及の経緯を辿り、1980年代まではイギリスとアメリカでは真冬のビジネス向けオーバーコートとして一定の人気があったものです。長さには今回のもののような膝丈のロングバージョンと、Pコートと似た雰囲気になる七分丈のショートバージョンがあり、後者はかのチャーチルがヤルタ会談で着用していたやつ、と申せばご理解いただけるでしょう。
今回のものは素材が緑掛かったグレー無地のウールメルトン、更には手袋を付けたままでの開閉を考慮した革製のくるみボタンなど、かつてのお約束通りのディテールを備えています。その一方で、やや細めのアルスターカラーやサイズの割に細身なのに胸ダーツを備えていない点などは、1960年代の製品らしいところ。寒いんだけどチェスターフィールドコートを着るほど畏まった場ではない、でもスーツ+タイ姿が求められるような場にはうってつけの一着です。
価格:¥108,000+税
サイズ:表記はUK40、ただし実質UK38相当です。以下ご参照願います。
肩幅48、胸幅55、身幅53、着丈96、袖丈68
2018-12-04