TOP > コートニュース > Burberrys’ Trench40 今や幻の「あの別注」です!
ある年代より上の方でしたら非常に懐かしいと共に思入れも強くあるであろう丸善別注のBurberrys’が、弊店に入荷しました。今は丸善=書籍・高級文具のイメージが強いのでしょうが、かつてのここのもう一つの看板商品が、日本人の体型と素材等の嗜好に合わせた上で英国から直輸入(実際は三井物産を介してましたが)したBurberrys’のコート。大正時代から2000年代初め、ちょうど今の日本橋の本店が建て代わる前頃まで長年取り扱っていました。旧店舗では確か3階の奥の方だったかと…
こちらは1980年代初期のものと思われ、脇ポケットにフラップが付いた原型のものにより近い当時の大定番モデルで、別注内容は日本人向けに寸法を多少アレンジした程度と思われます。シルエットもこのブランドらしい典型的なボックス型で、ベルトでそれを自分の好みのシルエットに形作って行く醍醐味が味わえます。
表の生地は流石丸善、解っていらっしゃる!混紡に比べ耐久性にはやや劣りますが、肌触りがソフトであるが故に昔も今も日本人が大好きな、綿100%ギャバジンです。しかも色は薄めの玉虫グリーンですので、どんな服にも無理なく合わせられます。前のユーザーが非常に大切に着ていたお蔭で、新品同様とまでは申せませんが全体的なコンディションは上々です。ボタンや各パーツの欠損もなく、ベルトのバックルの革も綺麗に残っています。チンフラップはバーバリーが得意とするバックル留め式。因みにこちらはウールライナーが元々付いていないモデルですので、その点予めご承知置き願います。
なお、このコートには裏面に元の持ち主のネームがローマ字の筆記体で刺繍されていますが、とても美しいのでこちらも是非店頭でご覧いただきたい!キャメルヘア製の防寒下着まで含め衣料品を専ら丸善で購入し、少しバンカラに着こなす男性を「丸善紳士」と表現した時代もかつてありましたが、その精神を今に甦らせたいと思わずにはいられない逸品です。実はこのコートにはもう一つ、別注故のかなりマニアックな秘密が有るのですが、詳しくは店頭にて!
価格:¥88,000+税
サイズ:表記はありませんが実質UK36相当です。以下ご参照願います。
肩幅(ラグラン袖なので測れません)、胸幅57、着丈103、裄丈82、内袖丈(脇下~袖裾)39
2016-02-26