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OLDHATオリジナル・クラシックスタイルの勧め(スーツ編)

弊店ではこれまで、スーツ文化の華開いた1930年代のスーツ(ブリティッシュ30’sスタイル)をご提案し、多くのお客様にご注文とご支持を頂いて参りました。

しかし弊店の探究はとどまることを知りません。今では1920年代のスタイルもオーダー可能となっています。一般論として1930年代に現代のスーツの基本形の完成を見たと言われておりますが、その先駆けとなる1920年代はまだ様々なスタイルを試行錯誤していた形跡が見られます。弊店ではアーカイブとして所有している同時代のスーツや資料から、全体的な特徴を抽出し、オリジナルの20’sスタイルとしてご提案いたします。

弊店の解析では1930年代以降のスーツとは全体的に以下の点が異なっているようです。(注:試行錯誤の時代と申し上げた通り、この頃はテーラーごとに違うアプローチを取っているので、これが「決めごと」ではありません。)「胸ダーツが無い」「肩線は後方に下がっている」「肩パットは薄い」「袖付けの裄綿が無い」それゆえ、肩のラインはナチュラルで丸い印象です。また、1930年代のようなドレープ感もまだありません。ピークドラペルの上辺は地面と平行に近く、ピークも上向きになっていません。パンツの裾幅もまだ太くなってはおらず(太くなるのは1930年代半ばから)、寧ろテーパードに近いシルエットです。

全体的に1930年代中葉からの華やかな印象は薄く、丸みを帯びた穏やかなシルエットとなっている・・・というのが弊店の見立てです。

添付しました写真のスーツはまさにそのような特徴を盛り込んだものとなっております。こちらのクラシックスタイルにご興味のある方は一度弊店にて実物を御覧頂く事をお勧めいたします。

またもう1点、ノッチラペルのスーツ写真を掲載しましたが、こちらは1930年代のスタイルをベースにしながら、ゴージライン(上襟と下襟)を一段と下げ、どちらかというと日本の大正・昭和初期のスーツの印象です。このバランスを好まれる方も弊店には一定数いらっしゃいます。

いずれも実物の資料(スーツ)をアーカイブしていからこそ再現できた弊店ならではのご提案です。

いずれの時代のスーツでも、イギリスと言う軸を外さない限り再現していく所存ですので、ご興味のある方は是非ご相談だけでもお越しくださいませ。

2022-12-05 UPDATE

OLD HATはロンドンのフルハムにある世界的に有名な英国ヴィンテージクロージングの有名店です。
弊店はそのお店の姉妹店になります。

残念ながら、今では我々がヴィンテージとして売れるクオリティーの高い古着が入手困難になってしまった為、ロンドン店のオーナーと共にクオリティーの高い英国服を復刻させようと試みました。しかし、かつて素晴らしい服を作っていた工場は次々倒産・閉鎖して、現在ではもう我々の知る良質の英国製品を再現することができなくなっていました。

そこで、世界で最高の縫製技術が残っている日本でそれを再現することを選びました。日本の規格とは全く違う英国のスタイルを再現するのに相当苦労し、メーカーに多大な協力をお願いして、弊店のオーダーラインナップは完成しました。


英国スーツスタイルの本質は普遍的で着る人を引き立てることにすべてを注ぎ込みます。その人、その場の全体の雰囲気を上質に変えることができるのが英国のスーツの真髄です。

我々は1960~70年代のサヴィル・ロウにあった往年の、"既製服のRolls Roice" Chester Barrieや Henry pooleのビスポークスーツ等多くのアーカイブを研究し、その結果我々が納得する英国の伝統を踏襲したスーツスタイルを再現することができました。

OLD HAT レーベルでは、古着では難しかったジャストサイズをヴィンテージ生地等で往年のスタイルを再現して提供できるようになり、多くのお客様のご要望に応えることができるようになりました。100年以上の服飾アーカイブを見続けてきた弊店では、歴史上の様々なスタイルをご相談可能です。可能な限りご要望にお応えしたいと思います。

SWINGレーベルでは多少制約はありますが、お客様個人個人の体形に合わせた補正を行い、普遍的でビジネスに於いて味方になるスーツをご提案させて頂きます。
弊店では、お客様にとってのウェルバランスをご提案させて頂き、流行に左右されないお客様のキャラクターを引き立たせるスーツ、特に営業の方には丈夫で自分に自信の持てるパワースーツをご提案させて頂きます。

最後に、ご縁あって弊店に辿り着かれた多くの方に本物の服を着る幸せを感じて頂ければそれが、我々スタッフ一同の喜びです。そのために、これからもより良い商品を追及し続けて参りたいと思っております。