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2017年秋冬オーダー生地情報② コート向けローデンクロス

流行かどうかなどまるで関係なく、弊店では秋冬になると必ず多くのお問い合わせが入る生地がローデンクロス。今季は早々と大物が登場しました。厚物のテキスタイルメーカーとして世界的に有名な「イタリアの」ミル・Moessmer (Mössmer)のものです。


どうして「イタリアの」とカッコ付きなのかと言うと、この生地メーカーはイタリア最北端、オーストリア国境から20キロも離れていない場所に創業時からあるため。つまり、世が世だったらオーストリアの会社になっていたからです。名前の綴りでもお察しが付くでしょうが、実際、この地域の母語はイタリア語ではなくてドイツ語。要は国は違えど超・生粋のチロル地方産の生地であります。

それはともかく、今回入荷したのはローデングリーンよりも深くて暗いダークグリーンと言うか黒緑と言うか…これはチロルの森と言うよりもドイツのシュヴァルツヴァルトの色ですね。ただ、この色の方が様々な服に合わせ易いのではないかと。

何せ縮絨が思いっきり掛かったローデンクロスですので、軽さに対する暖かさは間違いなくダウン以上! これをカバートコートに仕立てたら絶対絶対重宝するはずよ。1着分のみですので この冬のコートをお考えの方、早く手を挙げて下さいませ!

OLD HAT Heritage Lineででお仕立ての場合。
カバートコート・・・・・・・¥175,000+税~

2017-09-14 UPDATE

OLD HATはロンドンのフルハムにある世界的に有名な英国ヴィンテージクロージングの有名店です。
弊店はそのお店の姉妹店になります。

残念ながら、今では我々がヴィンテージとして売れるクオリティーの高い古着が入手困難になってしまった為、ロンドン店のオーナーと共にクオリティーの高い英国服を復刻させようと試みました。しかし、かつて素晴らしい服を作っていた工場は次々倒産・閉鎖して、現在ではもう我々の知る良質の英国製品を再現することができなくなっていました。

そこで、世界で最高の縫製技術が残っている日本でそれを再現することを選びました。日本の規格とは全く違う英国のスタイルを再現するのに相当苦労し、メーカーに多大な協力をお願いして、弊店のオーダーラインナップは完成しました。


英国スーツスタイルの本質は普遍的で着る人を引き立てることにすべてを注ぎ込みます。その人、その場の全体の雰囲気を上質に変えることができるのが英国のスーツの真髄です。

我々は1960~70年代のサヴィル・ロウにあった往年の、"既製服のRolls Roice" Chester Barrieや Henry pooleのビスポークスーツ等多くのアーカイブを研究し、その結果我々が納得する英国の伝統を踏襲したスーツスタイルを再現することができました。

OLD HAT レーベルでは、古着では難しかったジャストサイズをヴィンテージ生地等で往年のスタイルを再現して提供できるようになり、多くのお客様のご要望に応えることができるようになりました。100年以上の服飾アーカイブを見続けてきた弊店では、歴史上の様々なスタイルをご相談可能です。可能な限りご要望にお応えしたいと思います。

SWINGレーベルでは多少制約はありますが、お客様個人個人の体形に合わせた補正を行い、普遍的でビジネスに於いて味方になるスーツをご提案させて頂きます。
弊店では、お客様にとってのウェルバランスをご提案させて頂き、流行に左右されないお客様のキャラクターを引き立たせるスーツ、特に営業の方には丈夫で自分に自信の持てるパワースーツをご提案させて頂きます。

最後に、ご縁あって弊店に辿り着かれた多くの方に本物の服を着る幸せを感じて頂ければそれが、我々スタッフ一同の喜びです。そのために、これからもより良い商品を追及し続けて参りたいと思っております。